Vol.126「めまい」

Q.今年の1月末、朝起きると突然立っていられないくらいの回転性のひどいめまいに襲われました。
 病院で診察してもらうと、耳石が剥がれたことによるめまいですよと言われました。その後一カ月ほど、処方されたお薬を飲んでなんとか強いめまいは治まってきたのですが、今でも時々フワ~フワ~とした感覚が残っています。頭も重たくスッキリせず、胸がムカムカして気分が悪くなることも多く、いったいいつまでこんな症状が続くのか毎日不安でいっぱいです。
 事故を起こしてしまうのではないかと、怖くて車の運転もできません。
 少しでも体調が良くなるように、相談に乗っていただけないでしょうか。(50歳女性)

A.めまいは脳への血流障害によって起こりますが、症状はさまざまです。グルグル回るようなめまい、頭痛を伴うふらつきめまい、のぼせて顔が紅潮するような高血圧性のめまい、首を動かしたり体を動かすとフラッとする、などを訴える人が多いようです。
 今回の御相談は50代女性、肥満(水太り)、不安感が強く神経質、疲れやすく肩凝りを伴うめまいです。発病して一カ月たってもまだふらふら、フワ~フワ~感が続いていて、頭も重く、胸がムカムカして気分が悪くなるということですね。めまいの漢方薬は昔からたくさん処方されてきましたが、今回の症状には半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)がいいでしょう。この漢方薬は胃腸虚弱で肉体疲労や精神疲労によっておこるメニエール氏病などのめまいに用いる代表的なお薬です。頭がふらつく・重く張る・甚しければ回転性のめまいで立っていられない・悪心・嘔吐などのめまいによく効きます。
 漢方では「めまい」にしても全身症状が表面に現れたと考え、貧血や低血圧には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、胃腸虚弱には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、高血圧には釣藤散(ちょうとうさん)、自律神経病には加味逍遥散(かみしょうようさん)、腎の弱りには牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)などそれぞれに用いて血行を改善し、めまいを治していきます。しかし、しつこく繰り返す強いめまいは稀に直接脳障害のこともあるので気をつけましょう。

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