和歌山で約30年続く漢方薬局。子宝やメンタルの悩みから難病、慢性病などの改善に取り組んでいます。

江本薬局

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Vol.54「甲状腺機能異常」

今回は若い女性に多い、俗に言うバセドウ病、橋本病についてお話しします。

左右の鎖骨の間の気管のところに甲状腺があり、ここから分泌される甲状腺ホルモンは、私たちの体の新陳代謝をスムーズにする働きがあります。全身の細胞を元気に活動させる役目です。本来は脳下垂体からの刺激ホルモンによって甲状腺ホルモンは分泌されるのですが、リウマチや膠原病のように自己免疫グロブリンがこの甲状腺を直接、異常に刺激することによって甲状腺ホルモンを過剰に分泌してしまう病気をバセドウ病といいます。

特に20代から30代の女性に多く発病します。症状としては心拍数が増える、体温が上がり、汗をよくかく、動悸(どうき)息切れ、眼球が突き出る、皮膚が黒ずむ、イライラ怒りっぽくなるなど、さまざまです。

治療法は甲状腺ホルモン剤、放射性ヨード剤の数年間の服用が中心ですが、効果の上がらない時や妊娠、出産のため早く治したい人には手術となり、甲状腺の一部を切除することもあります。

また、これとは反対にTリンパ球が甲状腺の細胞を壊し、甲状腺ホルモンの分泌低下した状態が橋本病と呼ばれるものです。

主な症状は、全身がとても冷える、むくむ、皮膚がかさつく、貧血、だるくて疲れやすい、息切れなどです。

治療法は甲状腺ホルモン剤を根気よく長期に服用を続けることですが、バセドウ病も橋本病もいずれも自己免疫疾患です。

さて、漢方では自己免疫疾患は結果として淤血(おけつ)とみなし、またホルモン分泌や腺分泌は自律神経支配なので肝気の乱れと考えます。

漢方の基本的な考え方は、いつも気・血・水をめぐらし、体が持つ自然回復力を高めようとするものですが、特にホルモン分泌の失調に対してはストレスなどからのメンタル的な要素が強く、柴胡、芍薬、牡蛎(ぼれい)などで疎肝(神経を和らげる)をしながら症状に応じた漢方薬と併用していきます。

症状が中程度であれば、漢方で治癒してしまう例も多くあります。それでは、漢方薬をご紹介します。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)…不眠、イライラ、動悸などで不安神経症や強迫神経症の人に。

白虎加桂枝湯(びゃっこかけいしとう)…新陳代謝が盛んで熱感があり、のぼせやすい人に。

加味逍遥散(かみしょうようさん)…特に女性で疲れやすく、肩凝り、イライラ、のぼせなどの血の道症の人に。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)…慢性疲労感、立ちくらみ、低血圧症、頭重などを訴える甲状腺機能低下症の代表薬。

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)…むくみを伴う時に併用します。

どうも甲状腺機能異常は、ストレスの受けやすい人に多く発症しています。生活を緩めましょうね。