和歌山で約30年続く漢方薬局。子宝やメンタルの悩みから難病、慢性病などの改善に取り組んでいます。

江本薬局

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Vol.48「腸炎と下痢」

誰でも一度や二度、軟便や下痢を経験したことがあるでしょう。私たちの腸は約7~9㍍ほどありますが、文句も言わずに、せっせと栄養分を吸収し、老廃物や毒素を排せつしてくれます。思わず、「ありがとう」って言いたくなりますよね。それほどよく働くので新陳代謝が早く、2~3日で腸内膜が全部入れ替わってしまいます。ちなみに腸を広げると、テニスコート2面分くらいあるそうです。

この腸炎を引き起こす原因は、暴飲暴食や寝冷え、大腸菌やブドウ球菌の感染など、さまざまですが、最近は過敏性腸炎や潰瘍性大腸炎などの神経性の腸炎が多くなってきています。ストレスが腸の血行を悪くし、慢性的な下痢を引き起こすのです。

さて、急性腸炎の症状は、鈍いまたは激しい痛み、ゴロゴロ鳴る、腹重感などですが、しぶり腹から一日20回以上も下痢を起こすこともあります。栄養分や水分が吸収されないので口が渇いたり、痩せたり、脱力感などを伴います。まずは安静と食事療法で一日くらいは絶食して、湯ざましや、うすい番茶などで水分を補給します。また、できるだけ強い作用の下痢止めは使わず、自然な回復を待って整腸剤などを用います。

高熱、血便、激しい腹痛を伴う時は、病院で診察を受けましょう。慢性症状の場合は、下腹部の鈍痛ですが、下痢も軟便程度で主に大腸に起こります。

この他、最近特に多いのが、ストレス性の腸炎で、何ら器質的に異常がない過敏性結腸炎、大腸の粘膜に多数の小さな潰瘍ができる潰瘍性大腸炎などです。

いずれにしても腸炎、下痢の治療は食事療法が大切で、日頃から消化のよい物をとり、生ものやコーヒー、アルコールなどの刺激の強いものは控えるようにしましょう。

漢方ではこの腸炎と下痢によく効くお薬がたくさんあります。それではいくつかご紹介します。

真武湯(しんぶとう)…むくみやすく冷え性で体力のない人の慢性的な下痢に。

理中湯(りちゅうとう)…日ごろから胃腸虚弱で、顔色が悪く疲れやすい人の腹痛を伴う下痢に。

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)…お腹がゴロゴロ鳴ったり、吐き気をよくもよおす下痢に。ストレスからよく発症します。

葛根黄連黄湯(かっこんおうれんおうごんとう)…風邪や食中毒などからの急性の腸炎で、悪感や発熱を伴うような下痢に。

六君子湯(りっくんしとう)…胃下垂気味で、舌には薄い白苔がつき、食べ過ぎるとすぐ下痢になる人に。

子どもの頃「お腹を冷やしたら、あかんよ」と親によく言われました(いまだに言われていますが…)。胃腸虚弱は万病の元です。昔の人の腹巻きは生活の知恵なんですね。