Vol.66「生理不順」

さて今回は生理不順のお話です。日本では2030年ごろには4人に一人が65歳以上になりそうですが、お隣の韓国や中国なども少子高齢化社会になりつつあり、不妊治療が盛んに行われるようになりました。

普通女性の生理は12~13歳ごろに始まり、約450回ほど排卵されます。

赤ちゃんがほしいのに、結婚して2年以上妊娠しないと不妊症と言われ、ホルモンの治療をすすめるクリニックがほとんどですが、この原因の多くが生理不順です。

症状はさまざまで生理周期(25~35日)の異常や生理過多、過少、無月経、2~3カ月おきの稀発月経、1カ月に2度の頻発月経などです。

このうち、月経過多の原因は子宮筋腫や内膜症による場合が多く、その時には痛みを伴います。

また、無月経や過少月経の原因は排卵機能障害、子宮発育不全などが考えられますが、病気やダイエットからの栄養障害やストレスからの精神的な影響が考えられます。現代医学ではほとんどがホルモン剤での治療になりますが、副作用のことを考えれば漢方治療で治したいものです。

さて、生理不順はホルモンのバランスがくずれた時に起こりますが精神状態などにも影響を受けます。症状としては顔に紅はんや湿疹(生理疹)が出たり、肩凝り、頭痛、背筋痛、異常発汗などが現れ、特に生理前になるとイライラしてひどく怒りっぽくなったり、ゆううつ感や倦怠感、むくみや下痢、乳房の張りなどを訴える女性がほとんどです。

漢方ではこれらの生理、妊娠、出産、更年期などのホルモンの変動に伴って現れる女性のさまざまな症状を血の道症といい、昔からたくさんの処方が考えられてきました。生理不順などでお悩みの方はぜひ漢方薬を試してみてください。よい結果が得られるはずです。それでは代表的な漢方薬をご紹介します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)…貧血気味で冷え性、疲れやすく、頭痛や肩凝り、帯下がしばしばあり、膀胱炎を起こしやすい人に頻用されます。

加味逍遙散(かみしょうようさん)…生理が始まる頃になるとイライラ、不安、不眠、ゆううつなどの神経病的な症状が強くなる人に。生理不順の代表薬。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)…肩凝り、頭痛、冷えのぼせが強く特に生理痛がつらく、生理時にかたまりがおりるような淤血体質の人に。

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)…体力が衰えている時の諸症状に向いています。月経困難や無月経にもよく用いられます。

女性の血の道症は体をよく温め、ストレスをためないことが大切ですね。

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