江本薬局
RSS

vol.102「花粉症」


Q28女性。朝起きるなり、くしゃみの連発で、鼻水がとめどなく流れてきます。かんでもかんでも滝のように流れてきて、ティッシュを詰めて口呼吸で家事をするしまつです。抗ヒスタミン薬も私にはあまり効果がなく、一日中頭がボーっとしています。夜になると鼻が詰まってなかなか眠れません。イライラして子供にもあたってしまいます。漢方で少しでも楽にならないでしょうか?
 
 
A.アレルギー性鼻炎は今や国民病とも言える病気です。現在2000万人以上と言われる花粉症患者さんの9割がスギ花粉症です。私達の体は一度大量の花粉のようなアレルゲンに対して過敏に反応すると、次には少量のアレルゲンに対してもすぐにアレルギー反応が現われ、その繰り返しがアレルギー体質になってしまいます。くしゃみ、鼻水、鼻づまりが三大症状で、ひどくなると目の充血、かゆみ、夜の鼻づまりでの不眠などに苦しめられます。
   現代医学では抗アレルギー剤や副腎ホルモン剤、免疫療法などで症状を一時的に抑えていますが、完治とまではいかない厄介な病気です。
   さて、御相談の方の症状は漢方では寒飲(冷え性の水毒)が花粉の過敏アレルギーで肺(呼吸器管)からあふれ出ています。肺を温める小青竜湯や体の中心である腎を温める麻黄附子細辛湯がいいでしょう。これらを同時に用いても効果的です。また、あまりにも鼻水が多いようですと五苓散や藿香正気散、附子人参湯などの体のむくみをとる利水剤と併用しますと速効性があります。また鼻水は何とか治まったけれど鼻づまりが残って息苦しい時は小青竜湯加石膏がよく効きます。石膏が鼻粘膜の炎症を治してくれます。さらに目が充血してかゆいかゆい時には十味敗毒湯や銀翹散などをお勧めします。
   さて、平均して冷え症体質の人に花粉症が多いようです。この時期、体をよく温めて冷やさないようにしましょう。花粉症には漢方薬が本当によく効きます。ぜひ一度試してみて下さいね。
2018-03-20 14:02:02

vol.101「耳鳴り」


Q52女性。今年の春頃から、右耳が騒がしく「ジジジ…」とした耳鳴りで困っています。トイレの流水音や水道の音がバリバリと聞こえ、寝返りの枕の音など些細な物音にもプチプチ・ガーと反応し、とても不快です。病院での検査では耳管閉塞症かもしれないが特に異常はないと言われ、とりあえず脳の血流促進剤を出してもらいましたが一向に変わりません。少しでもこの不快な耳鳴りの音をなくしたいです。ご相談にのって頂けますでしょうか。
 
A.今回のご相談は「耳鳴り」ですが、この病気には様々な原因があります。一日中の「耳鳴り」ではなく、何かのおりにプチプチ、バリバリ、ガーと騒がしく聞こえるのは聴覚神経の異常興奮ですね。耳鳴りにはセミの鳴き声のような低いジージー音と金属音のようなキーン音があります。私達の耳には漢方でいう肝と腎の経絡が通っています。年齢とともに腎気(腎臓、副腎、性器、膀胱等の作用を含めた機能)が虚し、耳への栄養が不足して起こるのが慢性的に続く低いジー音です。また、突発的に起こるキーン音は肝(自律神経)の緊張で内耳から脳への聴覚神経に異常があるようです。
   さて、御相談の方は52歳女性で音も「プチプチ感、ガー、バリバリ」と強く一日中ではなく水の流れる音、ナイロン袋や紙の音、寝返り時の枕の音など何かのおりにイライラするような耳鳴りがするとのことですね。これは漢方では「肝陽上亢」とか「肝陽化風」と呼ばれ、首から上の自律神経の緊張が続いたため聴覚神経が過敏になっていると思われます。漢方薬は疎肝剤(自律神経をゆるめて気分を和らげる)を用います。
   今回の女性には抑肝散加陳皮半夏、柴胡桂枝乾姜湯、釣藤散、加味逍遥散、四逆散などを用いると症状は改善されてゆくと思います。特にこれらのお薬のうちでも、小児の夜啼きや癇癪持ちなどにもよく用いられる、神経過敏体質を改善する抑肝散加陳皮半夏が合っているでしょう。専門家の先生に御相談してみて下さい。
2018-03-20 13:48:24

vol.100「子供のアトピー」


Q6女の子。孫のアトピーがひどく困っています。学校など外出先でイヤなことがあると、帰宅後に痒みがとても強くなり、同じところを何度もきつく掻いてしまい腕や首、顔が真っ赤になり皮膚が腫れています。夜中に、痒みに耐えられずイライラして、起きて泣きながら暴れることも。ステロイドもあまり効きません。漢方薬で少しでもよくなるでしょうか? 
 
 
A. アトピー性皮膚炎にお悩みの方は最近特に多くなっています。もともと「アトピー」とは原因不明の皮膚病という意味で名付けられた病名です。日本では30年位前から増え続けています。アトピー性皮膚炎の現在の治療法はステロイドホルモン剤と抗ヒスタミン剤ですが、ちなみにこのステロイドは1950年頃にドイツの若い医師が、皮膚を含め体の炎症を治療する目的で発見し合成しました。もともとは人体の副腎から分泌されているものです。
   さて、このステロイド、抗ヒスタミン剤で症状が治まらず夜毎に痒みで目が覚めて出血するほどガリガリ掻いてしまうとのことですね。これはアトピー性皮膚炎とともに過敏性皮膚炎が考えられます。特に夜泣きやひきつけ、癇癪などをおこす子供さんに多くみられます。また、子供でなくとも神経症で自律神経過敏となり怒りやすくイライラして性急となり、よく寝られないような人もこの過敏性皮膚炎がみられます。掻き方が強いので皮膚がひどく傷ついてしまいます。
   さて漢方薬はチック症や小児ひきつけなどに用いられてきた抑肝散加陳皮半夏や柴胡清肝湯がよく効きます。炎症が強ければステロイド剤と併用するといいでしょう。他には昔から子供の聖薬とされてきた小柴胡湯も有名です。四逆散、加味逍遥散、柴胡加竜骨牡蛎湯などの柴胡剤(漢方の鎮静剤)も場合によってはよく併用されます。アトピー性皮膚炎は根治が難しい患者泣かせの病気です。しかし大切なのは絶対に治してみせるという決意と真剣な取り組みです。ぜひ漢方薬を試してみてください。
2018-03-20 13:45:24

vol.97「老人性皮膚掻痒症」


Q4年程前から皮膚がとても痒くて困っています。あまりカサカサしていませんが、年齢が81歳ということで、皮膚科では老人性皮膚掻痒症でしょうと言われました。ステロイドホルモン剤を使い続けていますが、一向に良くなりません。特に肘~手首、膝~足首、お腹、背中がつらいです。
漢方薬を試してみたいのですが。
 
 
A.老人性皮膚掻痒症は皮膚の老化萎縮で皮脂や汗の分泌が減り、皮膚を護る皮脂膜が十分つくられなくなって起こる病気です。皮膚がカサカサしフケのような落屑をともない、体中のあちこちが痒くなります。なかには夜も痒みで度々目が覚めてしまうような方もいます。漢方ではこれを体質的には腎虚で、症状として血虚生風とみます。よく用いられるのは補腎剤の八味地黄丸、牛車腎気丸、鹿茸大補湯などと補血潤燥・止痒剤の当帰因子です。また慢性化した湿疹を伴う強い痒みのときには温清飲や消風散と併用します。
  さて、このご相談者の場合、皮膚科で老人性皮膚掻痒症でしょうと言われ、4年程ステロイドと保湿剤の合剤を使っても痒みがとれないとのことです。おそらく遅延型アレルギーの接触性皮膚炎(神経過敏性皮膚炎)も体質的にあるのでしょう。一部が痒くなると体のあちこちに痒みが広がり、抑えきれないほど掻いてしまいます。この神経性・アレルギー性の痒みには柴胡・黄芩・薄荷という生薬を用いて掻痒神経を清熱し、痒みを治めます。これらの生薬の配合された小柴胡湯や柴胡加竜骨牡蛎湯、加味逍遥散などがお勧めです。ステロイド、保湿剤とともに皮膚科の先生とご相談して、ぜひ漢方薬を試してみて下さい。
  この老人性皮膚掻痒症や神経過敏症皮膚炎は特に寒くなってくる秋から冬にかけてよく起こってきます。保湿剤をじょうずに用いて肌を潤しましょう。またお風呂では肌をあまりゴシゴシこすらないように注意しましょう。
2018-03-20 13:41:24

vol.98「掌蹠膿疱症」


Q.以前から手の平が痒くて皮が薄くなったり、はがれ落ちたりを繰り返していたので、皮膚科を受診したところ、掌蹠膿疱症だと言われました。ステロイドホルモン剤をその都度塗り、症状を抑えてきましたが、一ヶ月程前からだんだんと酷くなってきました。身内の介護をしているためストレスが強く、また年齢的にホットフラッシュなど更年期の症状で体調がすぐれない日が多いのですが、この手と関係しているのでしょうか? 
 
 
A.この掌蹠膿疱症は手の平や足の裏に小さな水疱や膿疱が次々とでき、やがて患部が破れ、血や膿が出て、手足が腫れ、皮膚がポロポロとはがれ落ちてしまう難治性の慢性皮膚炎です。進行すると爪まで黒ずみ変形してしまいます。しかしこの病気はウイルスや細菌によって起こる病気ではなく、現代医学をもってしても原因はわかっていません。実際には糖尿病や高脂血症、IgA腎症、甲状腺機能異常、各種膠原病などを併発している人が多いと言われていますが、全ての人がそうとは言えません。
  漢方では部分的に現われた病気でも常に体全体を考えて処方されます。特に炎症を伴う水疱や膿疱は痰瘀(古くて不必要な水分や血液のこと)と考えます。また肉体的ではなく神経的な原因で起こる病気を肝気欝結病とみます。今回のご相談には温清飲、消風散、十味敗毒湯、越婢加朮湯、小柴胡湯、桂枝茯苓丸などの漢方薬を併用すれば改善されてゆくと思われます。先生と相談して下さい。
   掌蹠膿疱症は水虫と間違われやすく、水虫薬をつけるとかえって悪化します。注意しましょう。たとえどんな些細な病気でも自分自身のこととなれば本当に辛いものです。目、耳、歯や皮膚、膝、腰、年齢とともに若い頃には思ってもみなかった病気が体に起こってきます。信頼できる先生と相談しながら、ていねいに体を労わってゆきましょうね。
2018-03-20 13:41:24

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 次へ

店舗情報

江本薬局 漢方 子宝 不妊症 療法 外観 画像 写真
〒641-0014
和歌山県和歌山市毛見295-9
TEL.073-447-1725

営業時間
AM9:00~PM7:00
定休日
日曜・祝日・第一月曜
※ご来店前にお電話下さいませ。

営業日カレンダー

2018年7月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
… 定休日

江本薬局 漢方 子宝 不妊症 療法 画像 写真